Longitudinal GP placements – inspiring tomorrow's doctors?
Emily Mackie & Hugh Alberti ORCID Icon
Received 09 Sep 2020, Accepted 22 Oct 2020, Published online: 23 Nov 2020
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https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/14739879.2020.1846142?af=R
総合診療分野は深刻な人員不足の危機に直面しており、総合診療を選択する医学生が大幅に減少しています。総合診療の実習や指導医の役割は、医学生の総合診療に対する認識に大きなプラスの影響を与えていることが強調されています。しかし、これらの経験がその後のキャリア選択にどのように影響を与えたかについては、まだ十分に理解されていない。
本研究では、長期的な総合診療実習が医学生の総合診療におけるキャリア選択にどのような影響を与えるかを探り、その意義をより深く理解することを目的とした。半構造化インタビューは、解釈的現象学的分析の方法論を用いて、医学生4年生5名を対象に実施した。
4つの包括的な概念と9つのテーマが特定され、長期的な実習が医学生の総合診療科でのキャリアに対してどのような影響を与えたかを説明する。総合診療医の現実を知ることと自己認識の間には、マッチングプロセスがあったように思われる。また、指導医と患者を診る「本物の」体験は、学生の自己効力感を高め、将来総合診療医になりたいという願望につながっていた。
・9つのテーマ
1 キャリアの好みを変えるプロセス
a. 事前の否定的認識を認識する
b. 期待への挑戦
c. 影響力への開放性
d. 病院との比較
2 総合診療のダイナミクス
a. チーム内での統合
b. 大切にされていると感じ、役に立っていると感じる
c. 安全で快適な環境
3 仕事の経験
a. 仕事のやりがいが非常にはっきりしている
i. 知的な挑戦
ii. 患者・病態の多様性
iii. 心地よい要素を体験する
b. 総合診療医の役割に対する感謝の気持ち
c. 自分のキャリアの興味を追求する機会
d. キャリアの実用性と発達段階の理解
e. 自分の興味・属性とのマッチング
4 学習機会の重要性
a. 質の高い、個人に合わせた指導
b. 自分の進捗状況への満足度
c. 小グループサイズの価値
5 情緒発達
a. 自分の強みと弱みを伸ばす
b. 自信の増大。
c. コンフォートゾーンから押し出される
d. 「良い」総合診療医になるための内発的な努力
6 総合診療指導医の役割
a. 熱意と献身
i. 総合診療実践
ii. 学生に
b. 個人的役割の重要性
c. 複数の総合診療指導医の価値
d. 自己と総合診療指導医とのマッチング
i. 総合診療指導医のミラーリング
ii. 人間としての総合診療指導医
7 患者との交流の重要性
a. 患者との関係を深める
b. フォローアップと継続の価値
8 責任を与えられる
a. 総合診療指導医のような気分
b. 問題解決の楽しさ
c. 「セーフティネット」がある責任
9 課題と対処能力
a. 総合診療指導医のプレッシャーやストレスについての正直さ
b. 課題に対処する能力の向上
包括的なコンセプト
・総合診療医であることへの理解を深める
・拡大する自分に対しての認識
・自己効力感の向上
・モチベーション
・キャリア選好の形成過程のモデル
総合診療医であることへの理解を深めること、自己の知識を広げること、自己効力感を高めること、モチベーションを高めることという4つの「包括的な概念」の間の動的な相互作用を示唆している。
これら2つの進行中のプロセスの間にある青と紫の矢印は、Bland-Meurerモデルで示唆されているように、「満たすべき個人的なニーズ」と「専門性の特徴の認識」の間で一致していることを示している。これと並行して、参加者は自分が有能で「良い総合診療医」になることに成功できると信じていれば、キャリアとしての総合診療に魅力を感じるようになるのは当然のことで、後の段階で自己効力感が高まっていることがわかった。この自己効力感は、継続的な感情の発達と、特に「総合診療医のように感じる」機会に影響を受けているようである。最後に出てきた最後の概念は、参加者のキャリア選択の原動力であるモチベーションであり、他の3つの概念の集積である。
医学部への提言のまとめ
1. すべての医学部のカリキュラムに長期的な総合診療実習を導入することを検討する。
2. 学生をチーム内に統合し、患者の診察に参加させることの重要性を強調した総合診療医への指導を行う。
3. 総合診療が直面しているプレッシャーについて、正直でオープンな議論を育むと同時に、キャリアのポジティブな点を強調するよう、総合診療医に奨励する。
4. 個人に合わせた適切なサポートとフィードバックを提供しながら、学生自身が患者を診察する機会を最大化するよう総合診療医を奨励する。
5. 総合診療医の間で指導責任を分担することを検討し、指導への熱意と献身が一貫して高く、総合診療医に過度の負担がかからないようにする。