医学教育つれづれ

医学教育に関する論文のPOINTを書き出した備忘録的なブログです。

研修医とインポスター症候群:回復力に先を見越して取り組む

Interns and imposter syndrome: proactively addressing resilience

Jennifer L. Ramsey Abby L. Spencer
First published: 28 March 2019 https://doi.org/10.1111/medu.13852

 

どのような問題が解決されましたか?
インポスター症候群は、一般的な心理的苦痛、詐欺行為として発見されることへの不安、および不確実性に強く関係しています。研修医の期待と責任の急激な増加は、常に深刻な問題となります。インポスター症候群の影響は、学習や患者のケアを損なう可能性があります。

このプログラムは、「できないのにできているふりをしているのでは?」という感情から生じる可能性がある不安や鬱病に焦点を絞り、同僚との関係を促進するときにインポスター症候群に積極的に取り組みます。

 

何を試しましたか?

インポスター症候群に関連する不安感を正常化し、それに関連する自信喪失感に対する研修医の反応を改善することを目的とした3時間の教育セッションをオリエンテーションの一部として作成しました。セッションは、インポスター症候群の定義、課題の特定(例:サポートシステムからの離脱、医学生最高学年から初心者への身分の変化、知識のギャップの露出に対する脆弱性)を含んだ簡単な概要から始まりました。あるいは、患者ケアへの新しい責任についての議論、そしてインポスター症候群に起因する反応パターンの結果の概説を説明しました。

研修医は、小グループに分けられました。インポスター症候群の感情を特定し、知識や経験の欠如を認めることと助けを求めること、あるいは求めないことの難しさと利点について話し合いました。その後、グループは、脆弱性を効果的に管理または受け入れる方法の問題に取り組み、彼らの反応が患者のケアとスキルの発達に与える潜在的な影響について議論しました。研修医は、フィードバック、ロールプレイ、そして意図的な練習を使って潜在的な対応を調整することができました。

 

どんな教訓が得られましたか?
セッションの後、研修医は、「知らないことを認め」「助けを求める」こと、そして「自分たちが恐れていることだけではないことに安心していること」の方が有意に高いと感じたと報告しました。