Efficient open recruitment and perspectives of host families on medical student homestays in rural Japan
Tsuneaki Kenzaka , Shinsuke Yahata, Ken Goda, Ayako Kumabe, Hozuka Akita, Masanobu Okayama
Published: January 26, 2022
https://doi.org/10.1371/journal.pone.0263132
兵庫県の地方で医学生のホームステイを実施するにあたり、プログラム主催者が仕事や個人的なつながりに頼らずに済むように、ホストファミリーの公募を行い、その評価を行った。ホームステイの期間は1泊2日で、2016年、2017年、2018年の8月に実施されました。この地域密着型の医学教育プログラムの目的は、医学生と丹波地域の住民との交流を促進することであった。本研究では、ホームステイ後に各ホストファミリーから1名の家族にアンケートを依頼し、その体験を評価した。
アンケートの結果は、視覚的アナログスケール(VAS;0-100mm)を用いて分析した。3年間で33のホストファミリーがホームステイプログラムに参加しました。その結果、VASスコアは、ホームステイの楽しさ(VAS;92.4±13.0)、ホームステイプログラムの継続(91.7±12.7)、ホームステイプログラムへの参加の継続(89.2±16.2)、ホームステイの生徒が将来この地域で働くことを望む(95.4±6.3)などで高かった。広告によるホストファミリーの募集は、この地域密着型の医学教育ホームステイプログラムにとって効率的な方法であった。
結論
本研究は、ホームステイプログラムに対するホストファミリーの意見を集めた初めての研究である。広告で募集したホストファミリーは、地域密着型の医学教育のためのホームステイプログラムに参加した後、自己申告式のアンケートに回答した。その結果、ホストファミリーは、医学生を受け入れてよかった、自宅での滞在に不便を感じなかった、医学生がホームステイプログラムに参加する意義や住民との交流の意義を理解していた、などの意見が寄せられました。また、ホームステイした医学生が将来、自分の地域で活躍することを強く望んでいるとのことでした。また、参加者の公募に同意してくれたホストファミリーは、ホームステイ終了後もホームステイに対する好意的な意見を持っていた。広告による公開募集は、ホストファミリーを見つけるための効率的な方法であることがわかった。本研究の結果は、公開募集によってより多くのホストファミリーを集めることが可能であることを示している。これにより、より多くの医学生をホームステイに受け入れることが可能となり、ホームステイプログラムの持続性が確保される。なお、ホームステイプログラムは現在も継続中であるため、同様の形式でさらなる研究を行うことが可能である。