Optimal outpatient training for resident physicians’ general medicine in-training examination score: a cross-sectional study
Taiju Miyagami, Yuji Nishizaki, Taro Shimizu, Yu Yamamoto, Kiyoshi Shikino, Koshi Kataoka, Masanori Nojima, Gautam Deshpande, Toshio Naito & Yasuharu Tokuda

背景
近年、研修医の外来研修が注目されている。 しかし、外来研修に関する調査は、我々の知る限り、特に日本では数少ない。 本研究では、日本の研修医の外来診療を評価するために、外来診療量と外来研修期間が研修医の臨床能力とどのように相関するかを明らかにする。
方法
本研究では、日本の卒後2年目(PGY 2)研修医2,554名を対象としたGeneral Medicine In-Training Examination(GM-ITE、研修医臨床能力評価)の結果と、試験後に実施した教育研修環境に関する自己申告式アンケートを利用した。 GM-IEの得点と1日の外来患者数および外来研修期間との相関を検討した。
結果
- 患者数と成績の関係:
- 新規患者0人:平均スコア43.7点
- 新規患者1-5人:1.99点高い(調整済み推定係数、95%信頼区間0.44-3.55、P=0.01)
- 新規患者6人以上:0人グループと有意差なし
- フォローアップ患者数は成績との有意な関連なし
- 研修期間と成績:
- 1ヶ月:平均スコア46.9点(最高スコア)
- 2ヶ月:-1.44点(95%信頼区間-2.29~-0.60、P<0.001)
- 3ヶ月以上:-1.44点(95%信頼区間-2.22~-0.65、P<0.001)
- その他の関連要因:
- 一般病院の方が大学病院より高スコア
- 自己学習時間が長いほど高スコア
- 当直時間が長いほど高スコア
考察のポイント:
- 適切な患者数について:
- 少数の新規患者(1-5人)が最適である理由:
- 十分な診察時間の確保が可能
- 指導医との詳細な症例検討が可能
- 診断推論のプロセスを深く学べる
- 研修期間について:
- 1ヶ月が最適である理由:
- 集中的な学習が可能
- 他の重要な研修分野とのバランスが取れる
- 研修医の意欲と集中力が維持できる
- 研修スタイルの影響:
- ブロック型と並行型の優位性:
- 一貫した学習環境の提供
- 明確な教育目標の設定が可能
- 継続的な指導体制の確保
- 実践への示唆:
- 外来研修の質的向上のための提言:
- 適切な患者数の調整
- 効果的な研修期間の設定
- 一貫した研修スタイルの採用
研究の意義と限界:
強み:
- 大規模な全国調査データの使用
- 複数の要因を考慮した多変量解析の実施
- 実践的な教育プログラム改善への示唆
限界:
- 横断研究であり因果関係の証明は困難
- GM-ITEスコアが知識評価に限定
- 外来診療の質的側面の評価が不十分
- 並行研修の具体的な実施頻度が不明
結論
1日の新規外来受診が最小限であることと、1ヵ月間の外来研修が、研修医の基本的臨床能力と効果的に相関していた。