Contraception Chronicles: The Gamified Approach to Postgraduate Education in Family Medicine.
Hashmi SA, Hanif MM, Khan A.
Pak J Med Sci. 2025 Feb;41(2):637-639. doi: 10.12669/pjms.41.2.10239. PMID: 39926648; PMCID: PMC11803806.
- ゲーミフィケーションとは: 教育過程にゲーム要素を取り入れ、学習者の注意を引き、積極的な参加を促す手法。従来の教育課題に革新的な解決策を提供している。
- 医学教育におけるゲーミフィケーション: 従来の教科書や講義だけでは学習者の注意を十分に引きつけられないことがある。ゲーム要素を取り入れることで、スキルと関連能力の開発を促進することができる。
- パキスタンの家庭医学: 家庭医学は西洋の医療実践において重要な位置を占めているが、多くの開発途上国では成長が遅れている。パキスタンでは比較的新しい専門分野であり、2014年に医学部カリキュラムに正式に導入された。
- 家庭医学における避妊教育の重要性: 家庭医は様々な年齢層の患者を治療できる唯一の専門家であり、家族計画や避妊は予防ケアの重要な要素。適切な避妊教育は患者中心の生殖医療を提供するだけでなく、多様な患者層のニーズに対応するためにも不可欠。
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ゲーム
- 基本設定:
- 伝統的な「すごろく(Snakes and Ladders)」ボードゲームを教育セッションに取り入れました
- このゲームは古代インドで「Moksha-Patam」として知られていたもので、現在は世界的な古典ゲームとして認識されています
- ゲームボードの準備:
- 通常の1〜100までのマス目があるすごろくボードを使用
- ボードの特定のマス目はファシリテーターによってカラーコード化されていました
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- プレイ方法:
- 研修医はチームに分けられました
- 各チームは交代でサイコロを振り、コマを進めます
- 特定の色がついたマス目に止まると、避妊に関するケースが提示されます
- チームはそのケースを解決(質問に答える)する必要があります
- 正しく回答できない場合や誤答の場合、質問は次のチームに渡されます
- 通常のすごろくのルールに従い、蛇に遭遇すると下に滑り落ち、はしごに遭遇すると上に登ります
- 教育的側面:
- 提示されるケースは避妊に関する臨床事例で、家庭医学の研修医にとって重要な知識を試すものでした
- 医学的適格性基準(medical eligibility criteria)を考慮した避妊法の文脈的使用など、覚えたり思い出したりするのが難しい複雑な概念が含まれていました
- 競争と協力の要素が取り入れられており、チームワークと知識共有を促進していました
- 実施の工夫点:
- ボードのカラーコーディングシステムによって、異なるマス目で異なるタイプのケースや質問が提示されるよう設計されていました
- ゲームの進行はファシリテーターによって管理され、教育目標とゲームの楽しさのバランスが保たれるよう工夫されていました
フィードバックと結果
- 研修医からのフィードバック
- セッションが適切に組織化されていたかについては、肯定的な評価が多かった
- 教育とプレゼンテーションが目標を達成していたかについても、良い評価
- 「割り当てられた時間内にセッションが完了した」という項目では特に高い評価
- 「家庭医学カリキュラムとの関連性が高かった」という点でも好評
- 「研修医として質問したり対話したりできた」という点も評価された
- 全体的な評価では「優れている」という回答が多かった
- 具体的なコメント:
- 「とても楽しく異なる教え方で、完全に楽しめた」
- 「今後のセッションでも同様の教育方法を見たい」
- 「退屈な講義からの必要な息抜きだった」
- ファシリテーターの視点:
- 教育にゲームを取り入れることは興味深く関心を引くが、楽しさが核心的な概念よりも優先されることがある問題点
- ゲーミフィケーションはより多くの議論と研修医の関与を生み出すため時間がかかる
- セッションの品位を保ちながらも楽しいものにすることはファシリテーションの技術が必要
- 基本設定:
- 課題: ゲーミフィケーションの効果的な実施には創造性、計画、時間、技術的専門知識が必要。エンターテイメントと教育のバランスが重要で、学習成果が犠牲にならないようにする必要がある。