A competitive edge: Developing a simulation faculty using competition
Emily Buckley, Aileen Barrett, David Power, Helen Whelton, John Cooke
First published: 25 August 2023 https://doi.org/10.1111/tct.13641
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/tct.13641?af=R
背景
シミュレーションに基づくトレーニング(SBT)により、学習者は患者の安全を脅かすことなくスキルを向上させることができる。
SBTの有効性はファシリテーターである教員の熟練度に依存する。
COVID-19パンデミックの際、病院グループ全体でSBTを拡大するための戦略的推進が行われた。SBTに臨床教育者を引きつけるため、「SimStars」と名付けられたシミュレーション競技会が開発された。
低予算でシミュレーション症例を開発し、忠実度を向上させるために必要な知識とスキルを育成するため、2名の学識経験者と4名の臨床医が5回の対話型Zoomワークショップを進行した。各ワークショップの時間は1時間で、その後「SimStars」YouTubeチャンネルに投稿された。参加者は最終提出前にシナリオに対する正式なフィードバックは受けなかったが、ケーステンプレートとシナリオに関連するシミュレーション理論について考察するよう奨励された。
ワークショップ内容
アプローチ
「SimStars」は、競争と協調を結びつける動機づけ理論に基づくものであった。
コンペティションは、SBT設計のためのワークショップシリーズと実際のコンペティションの2段階に分けられた。
ワークショップでは、デザインから報告まで、SBTのさまざまな側面を取り上げた。
各チームは、あらゆる医療現場で実用的な学際的シミュレーションシナリオを作成することになった。
評価
このコンペティションには、グループ内の全9病院から参加者が集まった。
大会のYouTubeチャンネルでは1000回以上の視聴が記録された。
参加者からのフィードバックは好意的なもので、多くの参加者がSBTとのさらなる取り組みに関心を示していた。
意義
このコンペティションにより、特に内科専門医の間でSBTに対する強い関心が示された。
賞品(タブレットや時計など)が目に見えることは、参加意欲を高める上で重要な役割を果たした。
1つの欠点は、医療HCPとその他のHSCPとの間で参加が不均衡であったことである。
COVID-19の注意事項によって推進されたオンライン形式のコンペティションは、オンラインFDの潜在的な利点を示すものであった。
限界
本研究では、開発したシナリオの競技会後の実際の利用状況や、最終ケースを提出しなかったチームがあった理由については調査していない。
ワークショップに関する参加者のフィードバックは収集されていない。
結論
ファカルティ・ディベロップメントの重要性は認識されているが、本研究は、大学院レベルでの動機づけとしての競争の可能性を示した。
このような取り組みの長期的な影響と効果を見極めるためには、さらなる調査が必要である。