医学教育つれづれ

医学教育に関する論文のPOINTを書き出した備忘録的なブログです。

プライマリケア研修医のための研究教育プログラムへの正当的周辺参加:教育研究の事例研究

Legitimate peripheral participation in a research education program for primary care residents: a case study of educational research
Sachiko Ozone[1], Ryohei Goto[1], Junji Haruta[1]
Institution: 1. University of Tsukuba
Corresponding Author: Dr Sachiko Ozone (sachiko-ozone@md.tsukuba.ac.jp)
Categories: Curriculum Planning, Educational Strategies, Educational Theory, Scholarship/Publishing, Teaching and Learning
DOI: https://doi.org/10.15694/mep.2019.000107.1

https://www.mededpublish.org/manuscripts/2391

f:id:medical-educator:20190522144557p:plain

背景と目的:プライマリケアの研修医の学術活動は重要ですが、効果的な指導スキルは依然として挑戦的です。日本では、体系的な研究教育プログラムを提供しているプラ イマリケア研修プログラムはほとんどない。正統的周辺参加理論の研究プロジェクトへの適用は、研修医のための研究教育を強化するかもしれない。このパイロットケーススタディでは、正統的周辺参加理論に基づく研究教育プログラムに日本のプライマリケア研修医を登録するプロセスについて説明しました。
 
方法:このケーススタディでは、筑波大学プライマリケア研修プログラムの4人の教員が、正当的周辺参加理論を組み込んだ2017年4月から2018年6月までの教育研究プログラムを実施しました。
 
結果:5人の研修医がこのプロジェクトに参加しました。フェーズ1では、教員が研究テーマを決定し、計画を立てました。第2段階では、対象研修医が招待され、テーマに関する背景知識を集め始めました。教員はメーリングリストを作成し、研究計画を共有しました。第3段階では、プロジェクト全体のスケジュールが提示され、教員と研修医がデータ収集と入力の作業を共有しました。教員はデータ分析の過程を研修医に説明し、その結果について話し合った。第4段階では、教員の支援を受けた各研修医が要約と発表を準備しました。研修医は学術集会で発表を終えた。
 
結論:プライマリケア研修医の研究教育プログラムへの正統的周辺参加理論の導入は、研究教育における障害を克服するのに貢献したかもしれない。