A Novel, Mutually Beneficial Student-Faculty Partnership to Develop Real-Time Formative Assessments Aligning With the Preclinical Undergraduate Medical Curriculum
Schwartzman, William E.; Paul, Samuel N.; Amsterdam, Chloe; Bustamante, Galo; Vemulapalli, Vamsee; Quinn, Melissa M. PhD; Pierson, Christopher R. MD, PhD
Author Information
Academic Medicine 100(1):p 33-37, January 2025. | DOI: 10.1097/ACM.0000000000005801

問題点
カリキュラムに沿った形成的多肢選択問題(FMCQ)は、前臨床医学教育において学習効果があることが知られているにもかかわらず、教員の時間的な制約やその他の理由により、不足しているのが現状である。 そのため、学生は市販の問題集や共同制作の問題集などの学外リソースを利用することが多いが、これらの選択肢は高価であることが多く、各校独自のカリキュラムの内容に合わせることができない。 さらに、生徒は、総括的評価の形式と同じような方法で、学習に対するフィードバックを必要としている。 この試験的な試みでは、同時進行中のカリキュラム・ユニットを指導する教員の指示のもと、カリキュラムの展開に合わせて開発された学内形成的練習リソースを作成することで、学生の学習効果を高めることを目指した。
アプローチ
著者らは、2023年にProfessor-Reviewed Exam Practice(PREP)として知られるワークフローを開発した。
*PREP
- PREPの具体的なワークフロー:
- 5人の医学生チームで構成
- 各カリキュラムブロックに1名のリーダーを配置
- 毎週25-35問の問題を作成(各講義・モジュールに最低1問)
- チーム内での内部レビューを実施
- 1-10のスケールで問題を評価
- 高評価の問題はブロック終了時の形成的評価用に保存
- 残りは週次の練習問題として使用
成果
PREPは、学生が主導し、教員が指導する持続可能なワークフローを確立し、前臨床医学カリキュラムで学生が使用する、質の高い、カリキュラムに沿ったFMCQを14ヶ月間にわたり作成した。 利用率は複数の前臨床ブロックにわたって高く、このような性質のFMCQに対する学生の高い需要と学習補助としての価値を反映していた。 調査データによると、教員は、PREPワークフローにおける教員の時間的拘束と役割が適切であることに同意している。
利用率の推移:
- 筋骨格系:21%(42.6人)
- 心肺系:29%(59.8人)
- 内分泌生殖系:33%(66.9人)
- 神経系:40%(79.9人)
- 消化器腎臓系:36%(73.3人)
教員の評価(7名の回答):
- 100%が学生のリアルタイムパフォーマンスデータが有用と回答
- 86%がPREPが価値あるリソースと評価
- 86%が教員の時間的負担は適切と回答
- 週の時間投資:30-45分(43%)、45-60分(43%)、60分以上(14%)
今後の展望と課題:
開発面:
- 新入生からの継続的なチーム募集
- AIプラットフォームの活用検討
- 問題バンクの拡充
研究面:
- 総括的評価への影響分析
- PREP参加による学生の学習効果の検証
- 学生の時間的利用パターンの分析
教育改善:
- 学生パフォーマンスデータを基にした教育セッションの改善
- 小グループ学習やレビューセッションへの活用
- リアルタイムの理解度把握による教育内容の調整
PREPの革新性:
- 学生と教員の相互利益的なパートナーシップ
- カリキュラムとの直接的な整合性
- リアルタイムでの問題作成と配信
- 質の担保された形成的評価の持続的提供
- 教員の時間的負担の最小化
- 学習データの教育改善への活用