Utilizing Instagram Stories to deliver educational content to medical students in pediatrics: curricular design and evaluation
Raymond Bellis,Rachel Kim,Rebecca Lendway,Courtney Sniffen,Nathan Smith &Maribeth ChitkaraORCID Icon
Article: 2534064 | Received 15 Mar 2025, Accepted 09 Jul 2025, Published online: 18 Jul 2025
Cite this article https://doi.org/10.1080/10872981.2025.2534064
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/10872981.2025.2534064?af=R

研究背景
医学教育の変革
医学教育は前例のない知識と情報の成長により深刻な変革の最中にある。学部医学教育(UME)のカリキュラム改革では、基礎科学と臨床学習のより多くの統合、反転授業、自己主導学習が見られている。医学教育者は従来の講義への出席が減少する中で、学生に意味のある方法でコンテンツを提供することに苦慮している。
ソーシャルメディアの普及
Web 2.0の導入により、ユーザー間でのコンテンツ作成と交換を可能にするインターネットベースのソーシャルメディアアプリケーションが登場した。最も人気のあるものにはFacebook、YouTube、Instagram、X(旧Twitter)、TikTokが含まれる。
現在の統計:
- 世界人口の60%以上が様々な形のソーシャルメディアを利用
- 1日平均2時間以上を費やしている
- 現在17.4億人のInstagramユーザーが存在
- 最も多いユーザー層は16-34歳(大学・医学部在学年齢と一致)
COVID-19パンデミックの影響
パンデミック中に医学教育におけるソーシャルメディアの使用が急速に拡大した。教育者は遠隔・非同期でカリキュラム素材を配信する必要性を受け入れ始めた。カナダの機関では、研修医主導のInstagramアカウントが開発され、学術年度中にポストのリーチが5倍に増加した。
研究目的
- 小児科コアクラークシップの学生向けに小児科NBME関連コンテンツのライブラリを構築
- 特にストーリー機能を使用してInstagramプラットフォームを活用した配信
- 小児科コア臨床クラークシップをローテーションする医学生による Instagramカリキュラムへのエンゲージメントと全体的な満足度を評価
期間: 2022年5月〜2023年7月(8つの6週間ブロック) 参加者: 132名の3年次医学生
カリキュラム内容
- 29の異なるInstagramストーリーズを作成
- 貧血、喘息、新生児発疹などの小児科の中核的トピックをカバー
- 毎週テーマを設定(例:呼吸器系の週では、クループ/細気管支炎/喘息/喉頭蓋炎/異物誤嚥を扱う)
- 各ストーリーは最大10スライドで構成され、病歴、身体所見、診断検査、治療について情報を提供
- 各ストーリーの最後にインタラクティブな多肢選択問題を配置
主な結果
エンゲージメント指標
- ストーリーの最初のスライドの平均視聴数:24.8回/ブロック
- 最後のスライドの平均視聴数:13.3回/ブロック
- 平均継続率:54.3%
- クイズ参加率:32.0%
- クイズ正答率:87.6%
学生満足度調査(回答率41.7%、55名回答)
学生は以下の項目について高く評価:
- 実現可能性:83.6%
- 実習との関連性:89.1%
- 学習への関与促進:65.5%
- NBME試験準備への貢献:61.8%
- 他の実習への推奨:69.1%
定性的フィードバック
肯定的コメント例:
- 「日常生活に組み込みやすい」
- 「SNSで時間を無駄にしている時の罪悪感が減る」
- 「週間まとめが非常に役立った」
- 「要点をまとめた情報の優れたリソース」
否定的コメント例:
- 「Instagramアカウントを持っていない」
- 「存在を忘れがちで確認が難しい」
- 「スライドの文字が多すぎる」
- 「ストーリーが消えてしまうため後で見直せない」
学習成果
NBMEシェルフ試験の平均スコアには統計的に有意な変化は見られなかった(介入前80.8 vs 介入後81.2、p=0.68)。
研究の意義
この研究は、Instagram ストーリーズを中核的な小児科実習に組み込むことが実現可能で、学生の関心を引き、関連性があり、好意的に受け入れられることを示した初めての報告です。
特に注目すべき点:
- 高い継続率:学生の半数以上がストーリー全体を視聴
- 実習との高い関連性:89.1%の学生が関連性を認める
- アクセシビリティ:従来の講義に代わる柔軟な学習方法
- 双方向性:クイズ機能による即座のフィードバック
限界と今後の課題
- 16.7%の学生がInstagramを使用していない
- アカウント管理に日々のコミットメントが必要
- ストーリーの24時間制限による見直しの困難さ
- 公開アカウントのため対象外ユーザーの関与