Perception of clinical teachers about their roles and current practice at affiliated hospitals of medical universities in China
Jinmeng Huang,Chunxia Huang,Jinmei Chen &Kaiyong HuangORCID Icon
Article: 2325182 | Received 04 Oct 2023, Accepted 26 Feb 2024, Published online: 11 Mar 2024
Cite this article https://doi.org/10.1080/10872981.2024.2325182
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/10872981.2024.2325182?af=R
現象
臨床と教育の仕事量の増加は、臨床教員に大きなプレッシャーをもたらしている。臨床教師は、高等医学教育の質と医療人材の育成において極めて重要な役割を担っている。しかし、中国において臨床教師の役割に関する意識と実践を調査した研究はほとんどない。本研究は、中国の医科大学の附属病院における臨床教師の役割に関する認識と現在の実践を調査することを目的とした。
方法
312名の中国人臨床教員からの回答を分析対象とした。データは、教師の役割に関する認識と実践に関する質問票を用いて収集した。質問票は、1(強くそう思わない)から5(強くそう思う)までの5段階のリッカート尺度で評価した12項目から構成され、平均値を算出することによって採点した。データは、Statistical Package for Social Sciences, version 22.0 (IBM SPSS Corp)を用いて分析した。
結果
教師の役割に関する臨床教師の認識の平均点は4.51(SD=0.72)、実践の平均点は3.69(SD=1.17)であった。多変量バイナリー・ロジスティック回帰モデルによると、「臨床指導の仕事をほとんどしていない」、「指導の仕事を真剣に行う義務があると思う」、「医療人材を育成する義務があると思う」は、良い認識だけでなく、良い実践の有意な決定要因であった。さらに、「病院が臨床指導を非常に重要視している」と考えていることが、良い認識の有意な決定要因であった。
考察
教師の役割に対する認識と実践の高さ: この研究は、中国の臨床教員が教師としての自分の役割に対して肯定的であり、特に伝統的な教育活動(講義や臨床指導)に積極的に関与していることを示しました。
実践のギャップ: 一方で、カリキュラム評価や教材開発といった役割に関しては、認識はあるものの実践が伴っていないことが示されました。これは、教育システムの中で臨床教員が直面している課題やリソースの制限を反映している可能性があります。
役割認識と実践に影響を与える要因: 臨床教育の負担が少ないこと、教育活動への病院の支持、教育に対する真剣な取り組み意識などが、良好な役割認識と実践に寄与していることが明らかにされました。これらの要因は、臨床教員が教育活動に対してより良い認識と実践を持つための鍵となる可能性があります。