医学教育つれづれ

医学教育に関する論文のPOINTを書き出した備忘録的なブログです。

医学生による科学的活動:医学部における学術出版と卒業後の出版キャリアとの関係

Scientific activity by medical students: the relationship between academic publishing during medical school and publication careers after graduation
Authors
Cathelijn J. F. WaaijerBelinda W. C. OmmeringLambertus J. van der WurffThed N. van LeeuwenFriedo W. Dekke

Scientific activity by medical students: the relationship between academic publishing during medical school and publication careers after graduation | Springer for Research & Development

 

背景

臨床医の研究への参加は、科学と臨床診療の統合にとって重要です。しかし、現時点では、臨床医の科学者が不足しています。成功経験は研究キャリアへの学生の興味を刺激することができます。出版につながる実際の研究を行うことは成功の経験を得るための潜在的な方法です。この研究は医学生で出版した成果が卒業後の出版物と関連しているかどうかを評価した。1)公開する可能性が高い 2)より多くの論文を発表する 3)卒業後の引用インパクトスコアが高いということで判定する

方法

2005年から2008年にかけてのオランダの8つの医療センターすべてからのMD卒業生(稀な名前も含め、合計4145名)を、Web of Scienceで索引付けされ、卒業の6年前から6年後に出版された出版物と照合しました。感度分析のために、我々は全群に対する自動割り当てと10%無作為標本に対する手動割り当ての両方を行った。

結果

卒業前に出版した学生は、1)出版する可能性が1.9倍高く、2)より多くの論文を発表し、3)卒業後に若干高い引用の影響がありました。

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討論

卒業前に出版につながる研究を行った医学生は、卒業後に科学的に活発になる傾向がありました。これは本質的な因果関係ではないが、これらの結果は慎重に研究への早期の関与が臨床医の長期的な科学的活動に影響を及ぼし得ることを示唆している。