医学教育つれづれ

医学教育に関する論文のPOINTを書き出した備忘録的なブログです。

小児科でのM&M(mortality & morbidity)カンファレンスにおけるCanMEDSの役割の枠組みを用いた教育的価値の検討

Examining the educational value of a CanMEDS roles framework in pediatric morbidity and mortality rounds

(CanMEDS:Canadian Medical Education Directions for Specialist)

背景:CanMEDSの役割が、臨床研修の中で、知識定着の役に立つかどうか明らかにする目的で、M&M(mortality & morbidity)カンファレンスを通して、同定されたケアに関する問題の質を調査することにした。
方法:M&Mカンファレンス、症例検討の中で、出席者にその症例に存在するケアの質の問題に関して質問をする。その出席者はCanMEDSに即したやり方の群とそうでない群に割り当てて、問題点を同定している中でCanMEDSに沿ったやり方での両者の比較を行う。
結果:111人の出席者が参加し、350の問題が同定できた。そのうち57人はCanMEDSの方法で行い、54人はそうではないやり方で行った。問題の特定数はCanMEDSのやり方のほうが有意に多かった(3.7vs2.6個)。明らかにコミュニケート、協働、学者、プロフェッショナルの役割について、より多くの問題が提起されました。
結論:定められたCanMEDSの方法はM&Mカンファレンスにおいて、よりケアの課題を明らかにする。CanMEDSの方法は学習者に予想される学習目標と臨床現場での困難さを結びつける助けになるかもしれません。