医学教育つれづれ

医学教育に関する論文のPOINTを書き出した備忘録的なブログです。

オープンオフィススペース:未来の波?

Open Office Space: The Wave of the Future for Academic Health Centers?
Barnes, Janice MArch, MS, PhD; Wineman, Jean MUP, DArch; Adler, Nancy PhDAuthor Information
Academic Medicine: January 2020 - Volume 95 - Issue 1 - p 52-58
doi: 10.1097/ACM.0000000000002992

 

journals.lww.com

 

カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF:University of California, San Francisco)は、スペースの制約に直面して、施設の支出の増大を抑えるために革新的なオフィス職場の設計を検討しました。主にデスクトップおよび臨床研究者およびスタッフ向けの新しいオフィスビルであるミッションホールは、オープンスペースデザインの一種であるactivity-based workplace(ABW)として設計されました。 ABWは、将来の研究ワークスペースのテンプレートとして同時に提案されていました。 ABWは、他の設計よりも構築コストが低くなる可能性があり、共有ワークスペースとオープンワークスペースの組み合わせは、効率と相互作用を改善することを目的としています。企業環境でのABWの評価では、さまざまな結果が得られました。academic health centers(AHC)の教員向けABWを目指した建物の例はまれです。

ミッションホールの経験は、教職員の満足度、仕事の効果、幸福感、および関与に対するABW設計の影響を理解する機会を提供しました。入居から1年後の2016年の教員調査では、回答者は4つの分野すべてで不利な変化を報告しました。最も一般的な苦情は、騒音と視覚的および聴覚的プライバシーの欠如に関するものでした。

f:id:medical-educator:20191231063343p:plain

教員の回答

f:id:medical-educator:20191231063410p:plain

スタッフを含めた回答

これらの問題に対応して、教員は自宅や他の場所でより頻繁に仕事をし、コラボレーションをより困難にしていると報告しました。 2018年、UCSFは建物を改装していくつかのプライベートオフィスを作成し、将来のプロジェクトでプライベートオフィスとオープンワークスペースのバランスを取るようにプログラム全体を調整しました。

この経験から得られた教訓は、他のAHCの職場での解決策を伝えることができます。最も重要なのは、作業の機能要件を評価し、それらの要件をサポートするように設計、変更管理、およびテクノロジを調整する必要があることです。