Challenges and adaptations in implementing an English-medium medical program
Miao Yang, Patricia S. O’Sullivan, David M. Irby, Zexin Chen, Chun Lin and Changmin Lin
BMC Medical Education201919:15
https://doi.org/10.1186/s12909-018-1452-3
背景
非英語圏の国々では、学術科目を教えるための教育を英語で行うことが増えてきている。英語能力・知識獲得に関しては調査されているが、文化的・社会的側面に関しては検討されていない。態度教育など対話が必要であり、その中に文化的背景や価値観が含まれ、英語で教育を行う際の課題になっている。本研究は中国の英語での医学教育プログラムにおける教官と学生の挑戦と適応戦略を調査した。
方法
英語を用いた学習、用いない学生のテスト結果、およびプログラムに対する学生および教師の認識に関するデータが収集されました。テストスコアと調査結果はSPSSを使用して分析されました。フォーカスグループの記述と調査からの自由記述はテーマコーディングを使って調べられた。
結果
英語を用いても、用いなくても学生の入学試験および卒業試験のスコアに有意差はありませんでした。 英語を用いた場合、そのプログラムに関する4つの課題が特定された:
(1)不十分/不適切な教材
英語教材は最新のものであるが、学生は効率的と考えていない。パワーポイントを中国語から英語に翻訳しているだけ。
(2)不十分な教育
(3)不適切なクラスの相互作用
やはり中国語を使用しないといけない。
(4)医学人文科学を教えることの失敗。
これらの課題に取り組むために、教官と生徒は、代替教科書の使用、自己学習スキル、中国語などの適応的な戦略を使用しました。
*英語の教科書を自分の学習能力に基づいて選択的に使用する。英語と中国語の両方の教科書を同時に使用します。
*クラスの後に自律的に学習する。
*オンライン医療フォーラムやデータベース(例:UpToDate)などのさまざまな情報源からの学習教材の検索。
*研究会や仲間に助けを求める
*準備に多くの時間を費やす
*流暢さを向上させるためのスクリプトの作成
*教育の質を年々向上させるためのPPTの改訂
*授業後に質問する(中国語)
* PBLディスカッションへの参加
*事前にインタラクティブなセクションを計画
* PBLセクション中に生徒と対話する
* PBLディスカッションで医療人類学の問題を学び議論する。
*他のコースから医療人類学を学ぶ。
*プレインターンシップおよびボランティア活動への参加
* 医療人類学の問題が言及される可能性がある場合には、症例検討を含めること
* PBLでの医療人類学に関するディスカッションへの学生の参加
結論
英語を用いたプログラムは開始するのが難しく、教員の育成と制度的支援、そして学生の自己とピアグループの学習戦略を成功させることを要求します。それに対しての適応は、他のプログラムがどのように彼らの実施を強化するかについての洞察を提供します。