医学教育つれづれ

医学教育に関する論文のPOINTを書き出した備忘録的なブログです。

多職種間の教育回診を成功に導く12のヒント集

Twelve tips for conducting successful interprofessional teaching rounds,

Stacey Kassutto, Nitin Seam, William G. Carlos, Diana Kelm, Viren Kaul, Nancy H. Stewart & Laura Hinkle (2019)

 Medical Teacher, DOI: 10.1080/0142159X.2018.1545086

https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/0142159X.2018.1545086?af=R

 
「職業的背景が異なる医療従事者が患者、家族、介護者、地域社会と協力して最高の医療の質を提供する」場合に、多職種のコラボレーションと定義している。その多職種のコラボレーションが、患者の転帰、患者の満足度、そして医療従事者の職務満足度を向上させることを実証されている。その改善するための1つの手段は、毎日の入院患者回診であり、患者の安全性の向上、研修生の教育の充実、および滞在期間の短縮などの尺度を含むケアの質の向上を示している。

ヒント1  回診におけるチームメンバーと共通の目標を理解する

ヒント2 再現可能な回診のシステムを作成する

ヒント3 すべてのチームメンバーに早期に回診における予測を伝える

ヒント4 チェックリストを利用する

ヒント5 チームメンバーを積極的に参加させる

ヒント6 様々な視点を認識し尊重する

ヒント7 結束力とコラボレーションを促進する

ヒント8 回診中にそれぞれの専門知識を他のチームメンバーに伝えるように依頼する

ヒント9 チームメンバー全体に共通する指導点を設定する

ヒント10 ケアプランに協力する

ヒント11 患者とその家族も回診に巻き込む

ヒント12 チームメンバーの貢献に感謝する

 

上記の実施は難しいが、メンバーの調整と努力が必要で、組織が変化を受け入れることを許容し、リーダーがその障壁を取り除くことが必要です。上記のヒントで全て解決するわけではないが、基本的なアプローチとして提示した。