医学教育つれづれ

医学教育に関する論文のPOINTを書き出した備忘録的なブログです。

小児科の臨床実習の口頭プレゼンテーションの信頼性に関して

Interrater Reliability of an Oral Case Presentation Rating Tool in a Pediatric Clerkship
Linda Orkin Lewin , Lorraine Beraho , Sandra Dolan , Leah Millstein & David Bowman

Download citation https://doi.org/10.1080/10401334.2012.741537

 

https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/10401334.2012.741537?scroll=top&needAccess=true

 

背景:効果的な口頭プレゼンテーションを作成・発表することは、医学生が学ぶための重要なスキルですが、多種多様な患者や問題を発表することは、このスキルの教育や評価することを複雑にします。教育者が使用するために公開されているツールはほとんどなく、記載されているツールは十分に研究されていません。

目的:患者プレゼンテーション評価ツールの開発と、Interrater(RIMEモデルにおける)レベルで患者の報告を確立するための研究を行った。

方法:3名の評価者が、小児科の医学生3年生が発表した新患のプレゼンテーションを記録した。相関係数を用いて、ツール全体、そのサブセクション、および個々のアイテムの信頼度を決定した。

結果:このツールは、患者のプレゼンテーションの技術的側面だけでなく、そのプロセスに組み込まれた臨床推論のいくつかの側面を確実に評価することが判明しました。

結論:患者プレゼンテーション評価ツールは、医学生の口頭の患者のプレゼンテーションを評価するための信頼できる手段です。

 

*口頭プレゼンテーションの評価項目

主訴・明確な導入・明確な時系列・関連する他の情報・全身状態を含めた身体所見・バイタルサイン・焦点をあてた身体所見・検査所見・まとめ・プロブレムリスト・鑑別診断・今後のプラン・全体的な構成・陰性陽性所見を絡めたプレゼン・患者の全景の明示