Twelve tips for integrating medical students into specialty clinics
Beatrix Thompson &Katherine Brag
Published online: 02 Nov 2023
Cite this article https://doi.org/10.1080/0142159X.2023.2274620
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/0142159X.2023.2274620?af=R
専門クリニックは医学生にとって優れた教育環境である。しかし、指導者は、複雑なシステム特有の病態の治療と効果的な教育を両立させようとする際に、時間的制約、臨床業務、多レベルの学習者の参加、おそらく外来医学教育のガイドラインやトレーニングの欠如など、いくつかの課題に直面する。そこでわれわれは、実現可能で相互に充実した方法で医学生を専門クリニックに組み込むための12のヒントを提案する。最初の3つのヒントは、セッションの計画と期待値の設定に焦点を当て、次の7つのヒントは、効率を最大化しながら学習を強化するための具体的で実行可能な戦略を詳述し、最後の2つのヒントは、フィードバックとデブリーフィングでセッションを最適に終了する方法について論じる。
ヒント1:自分とクリニックを紹介する
クリニックのスタッフ、流れ、自分の専門分野を紹介することで、学生を安心させる。お互いの役割を理解することで、患者ケアを向上させることができます。
ヒント2: 診療スケジュールを一緒に確認する
1日のスケジュールを確認し、効率化の必要性を示し、学生が単独で担当できる症例や見学できる症例を決める。
ヒント3: 共有目標を立てる
SMARTフレームワークを用いてセッションの目標を考察し、具体的で達成可能なものにする。
ヒント4:自主性とシャドーイングのバランス
症例提示のためのSNAPPSモデルを用いて、観察を通して学ぶと同時に、学生にいくつかの症例を積極的に評価させる。
ヒント5: 患者中心のケアの模範を示す
患者に寄り添い、自由形式の質問をし、包括的な文書化を行うなど、患者中心のケアを実践する。
ヒント6: 隠されたカリキュラムを認識する
専門性や倫理観など、医療行為において教えられていない側面を明らかにし、考察する。
ヒント7: 探究的な質問を優先する
探究的な質問を用いて学生の知識と理解を確認し、「有害なクイズ」を避け、安全な学習環境を育てる。
ヒント8: 自主学習を活用する
継続的な学習の重要性を強調し、学生が自主的に病態や治療法について調べ、学ぶように促す。
ヒント9:研修医やフェローを教師として活用する
研修医やフェローを医学生の教育者として活用し、両者の教育経験を高める。
ヒント10: 同僚を巻き込む
学生を同僚との共同考察に参加させ、チーム医療へのアプローチに触れさせる。
ヒント11:形成的フィードバックを行う
診療セッションを通して、観察された行動や技能に焦点を当て、タイムリーで建設的なフィードバックを行う。
ヒント12:報告の枠組みを導入する
患者との診察後や診療日の終わりに、経験や学習点を振り返るために、構造化された報告を行う。
結論
医学生を専門クリニックに組み込むには、教育と臨床の要求のバランスをとることが必要である。これらのヒントに従うことで、指導者は学生と臨床家の双方に利益をもたらす生産的な学習環境を作ることができる。ファカルティ・ディベロップメント・プログラムを実施することで、専門クリニックにおける医学教育の質をさらに高めることができる。