医学教育つれづれ

医学教育に関する論文のPOINTを書き出した備忘録的なブログです。

「記事の書き方」:専門家パネルに参加するためのガイドライン

“How to article:” guidelines for serving on an expert panel
Maya S. IyerORCID Icon,David WayORCID Icon,Barbara Overholser &Nancy Spector
Article: 2316986 | Received 29 Aug 2023, Accepted 06 Feb 2024, Published online: 16 Feb 2024
Cite this article https://doi.org/10.1080/10872981.2024.2316986

https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/10872981.2024.2316986?af=R

医学分野の研究者は、臨床、研究、教育、管理運営、あるいは個人的な専門知識について議論するパネルディスカッションに参加するよう求められることが多い。パネルディスカッションは学会やイベントのハイライトであることが多いが、専門家パネリストとして効果的に準備し、発表する方法については、医学文献ではほとんど発表されていない。この論文では、学者がパネルディスカッションの準備、発表、活発な対話ができるようになるためのガイドラインを提供する。具体的な戦術としては、パネルへの招待の受け方、パネル会議前のミーティングと背景調査の実施、簡潔な冒頭発言と新たな洞察の準備、聴衆とのつながり、協力的な精神での質問への回答、パネル終了後の報告などが挙げられる。これらのガイドラインは、パネルディスカッションに招かれたすべての人にとって貴重なものであり、将来のパネリストが建設的で充実した対話を行うことを促進するものである。

パネルへの招待の受け方
高い名誉: パネルへの招待は高い名誉とされ、可能な限り受け入れるべきです。これは医学アカデミックの仕事に対する公の認識を高め、プロフェッショナルネットワークを拡大し、キャリア発展につながります。
多様性と包含性: 招待されたパネルが多様性に欠ける場合(例えば、全員が男性の「マネル」)は、これを指摘し、改善を求めるか、招待を辞退することも検討すべきです。

パネル会議前のミーティングと背景調査の実施
事前ミーティング: モデレーターや他のパネリストとの事前会議を設定し、ディスカッションの目標、対象聴衆、およびセッションの流れを理解します。
背景調査: 共同パネリストの研究や業績について調査し、ディスカッション中に共通点や相違点を活用する準備をします。

簡潔な冒頭発言と新たな洞察の準備
冒頭発言: 簡潔でインパクトのある冒頭発言を準備し、聴衆の記憶に残るようにします。自己紹介は経験を強調し、タイトルよりも物語を重視します。
新たな洞察: 新たな情報や視点を提供する準備をし、ディスカッションを豊かにします。

聴衆とのつながり
聴衆との接続: 聴衆のニーズを理解し、誰もがフォローできるような内容を提供することで、より専門的なリスナーにも興味を持ってもらいます。
対話型のアプローチ: 聴衆からの質問に対して開かれた姿勢で応答し、実際の例やデータを用いた説明で応答を関連付け、記憶に残りやすくします。

協力的な精神での質問への回答
質問への協調的応答: 質問に対しては、肯定的な姿勢で応答し、他のパネリストとも協力して、複数の視点からの洞察を提供します。
専門知識の共有: 自分の専門知識を共有することで、議論を構築的に進め、聴衆に有益な情報を提供します。

パネル終了後の報告
フォローアップとネットワーキング: パネル終了後は、聴衆や他のパネリストとのネットワーキングの機会を活用し、将来のコラボレーションやディスカッションのための連絡先情報を共有します。
セッションの振り返り: 参加したパネルディスカッションの内容を振り返り、学んだ点や改善点を評価し、次回のための準備を始めます。