Development of Somaliland national harmonised medical curriculum
Abhishikth Chennupati,Jinaw Qalib,Abdirahman Mohamed Jama,Yusuf Ahmed Ali,Abdirahman Mohamed Abib,Nura Aided Ibrahim, show all
Received 11 May 2023, Accepted 28 Nov 2023, Published online: 25 Jan 2024
Cite this article https://doi.org/10.1080/0142159X.2023.2289841
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/0142159X.2023.2289841?af=R
背景と目的
ソマリランド全国統一カリキュラム(NHC)の根拠となったのは、医学教育の質に対する共通の懸念であった。
プロセス
教育科学省と保健開発省は医学教育政策2018を策定した。政策の目的には、NHCの開発と世界医学教育連盟(WFME)の基準を満たす医学部の認定が含まれていた。これらの目的を監督するために、国家医療専門職委員会(NHPC)と国家高等教育委員会(NCHE)という2つの機関が要請された。2018年から2020年にかけて、ソマリランド政府、医学部関係者、キングス・グローバル・ヘルス・パートナーシップ(KGHP)のボランティア、熱帯保健教育トラスト(THET)チームによる共同アプローチが、6年間のNHCの設計に用いられた。NHCの構成、内容、提供方法は、WFMEの基準、地域住民の健康ニーズ、学生に焦点を当てた能動的な学習方法、医学部での実施可能性に基づいている。
成果
NHCは、教育成果、カリキュラムモデルとフレームワーク、教育原則、指導・学習方法、コアコンテンツとオプショナルコンテンツ、評価戦略に関する詳細から構成されている。
教育の成果CanMEDSの枠組みを応用し、専門家、医療従事者、コミュニケーター、協力者、健康擁護者、教師、研究者、リーダーなど、医師の7つの異なる役割のコンピテンシーを定義。
カリキュラムモデルとテーマ:6年間のプログラムを2つの段階に分け、それぞれを3年間とし、知識の定着のために学生が内容を再確認できるようなスパイラルモデルを取り入れている。カリキュラムは、コア/必修科目とオプショナル/選択科目をカバーし、4つの主要テーマに編成されている:科学的方法と臨床管理、生物医学・心理社会科学、パーソン・ポピュレーション・ヘルス、そして個人的・専門的能力開発である。
教育理念:内容の統合、複数の学習方法、患者と地域社会を中心とした幅広くバランスの取れた経験、学習と能力開発のための強力な枠組みと支援、患者の安全を確保しながら学習と臨床ケアに対する責任を高めること、形成的評価と総括的評価、プログラムを通じての円滑な移行、平等の原則に従った教育など、8つの原則を包含する。
指導および学習方法:学生を中心とした能動的な学習方法を重視する。
コア・コンテンツとオプショナル・コンテンツ:中核となる内容は、ソマリランドの健康問題に特化した「中核的臨床状況」に由来するものである。
評価戦略:形成的評価と総括的評価を組み合わせ、記述式、口頭式、混合式の評価方法を活用し、学生が教育成果を確実に達成できるようにする。評価方法には、多肢選択式問題や客観的構造化臨床試験(OSCE)が含まれる。
結論
NHCはソマリランドに適したものである。患者や住民のニーズを継続的に評価し、各医学部がプログラムの実施と成果をレビューすることで、継続的な改訂と更新が可能になる。
ポイント
このLMIC環境における医学教育の質を向上させる方法として、全国的に統一されたカリキュラムが挙げられた。
カリキュラムの合意は、政策立案者、大学、保健パートナーシップの協力によって達成された。
カリキュラムは、現地のLMICの状況に適しており、WFMEの基準を満たし、CanMEDsの枠組みを適応している。