Art Museum-Based Teaching: Visual Thinking Strategies
Kelly-Hedrick, Margot MBE1; Chugh, Natasha2; Zahra, Flora Smyth DRestDent RCS, MAClinEd3; Stephens, Mark MD4; Chisolm, Margaret S. MD5
Author Information
Academic Medicine: August 2022 - Volume 97 - Issue 8 - p 1249
doi: 10.1097/ACM.0000000000004600
米国医科大学協会(Association of American Medical Colleges)は最近、医師の育成における芸術と人文科学の役割を探る取り組みを開始し、医療専門職の教育において認知されつつある話題となっています。
このページでは、美術館をベースにした教育方法の中で最も確立され、研究されている、絵画などあらかじめ選ばれた美術品を中心に、自由な発想で進行されるディスカッション、ビジュアルシンキングストラテジー(VTS)に焦点を当てます
• まずは静かに作品を眺めることから始めます。
• 質問1から順に3つ質問してください。
質問1;この絵はどうなっているのでしょうか?
質問2:何をみてそのように言えますか?
質問3:他に何をみることができますか?
条件付きで言い換えを行い、回答が正しいか正しくないかではなく、可能性として捉え、参加者に主張を裏付ける視覚的な証拠を求める。
• 1作品につき15~45分、1人のファシリテーターにつき4~15人の参加者を想定しています。
ヒント
• VTSは美術館で行われるのが理想ですが、投影された映像を使うことで、他の環境にも適応することができます。
• VTSは一見簡単そうに見えますが、言い換えや問いかけの持ち方など、訓練と実践が必要なスキルなので、ファシリテーターの資格取得をお勧めします。
• 複数の解釈を促すために、暗示された物語が完全に明確でない作品を選択します。
• 進行役が臨床医である場合は、VTSの終了時に、この活動が患者の治療にどのように適用されるかを参加者に振り返らせることもできます。
結論
VTSは、患者さんの転帰を改善する臨床スキルを身につけるための教育方法として研究されており、医療専門職の教育を強化する可能性を秘めています。