Outcomes, Measurement Instruments, and Their Validity Evidence in Randomized Controlled Trials on Virtual, Augmented, and Mixed Reality in Undergraduate Medical Education: Systematic Mapping Review
Authors of this article: Lorainne Tudor Car 1, 2 Author Orcid Image ; Bhone Myint Kyaw 3 Author Orcid Image ; Andrew Teo 1 Author Orcid Image ; Tatiana Erlikh Fox 3, 4 Author Orcid Image ; Sunitha Vimalesvaran 1 Author Orcid Image ; Christian Apfelbacher 5, 6 Author Orcid Image ; Sandra Kemp 7 Author Orcid Image ; Niels Chavannes 8 Author Orcid Image
背景
仮想現実(VR),拡張現実(AR),複合現実(MR)を包含する拡張現実は,医学教育においてますます利用されるようになってきている.これらの新しい教育方法の有効性を評価する研究は,妥当性の根拠がある結果測定ツールを用いて関連する結果を測定する必要がある.
目的
我々の目的は、医学生教育におけるVR、AR、MRの有効性に関するランダム化比較試験(RCT)におけるアウトカム、測定手段の選択、妥当性エビデンスのある測定手段の使用について明らかにすることである。
方法
システマティック・マッピング・レビューを実施した。1990年1月から2020年4月までの主要な7つの書誌データベースを検索し,2名の査読者が引用文献をスクリーニングし,含まれる研究から独立にデータを抽出した。PRISMA(Preferred Reporting Items for Systematic Reviews and Meta-Analyses)ガイドラインに沿って調査結果を報告する。
結果
検索された126件のRCTのうち、115件(91.3%)がVRに関するもの、11件(8.7%)がARに関するものであった。医学生教育におけるMRに関するRCTは見つからなかった。VRに関する115件の研究のうち,64件(55.6%)がVRシミュレータ,30件(26.1%)がスクリーンベースのVR,9件(7.8%)がVR患者シミュレーション,12件(10.4%)がVRシリアスゲームに関するものであった。ほとんどの研究では、単一のアウトカムと介入直後の評価データのみが報告されていた。スキルのアウトカムは、VRシミュレータ(97%)、VR患者シミュレーション(100%)、AR(73%)に関する研究で報告された最も一般的なアウトカムであった。知識は、スクリーンベースのVR(80%)およびVRシリアスゲーム(58%)に関する研究で報告された最も一般的なアウトカムであった。あまり一般的ではないアウトカムとしては、参加者の態度、満足度、認知または精神的負荷、学習効果、関与または自己効力信念、感情状態、開発された能力、および患者の転帰があった。VRシミュレータ(55%)、VR患者シミュレーション(56%)、VRシリアスゲーム(58%)、AR(55%)に関する研究の約半数で、スクリーンベースVR(27%)に関する研究の4分の1で、少なくとも1種類の妥当性エビデンスが認められた。ほとんどの研究では、紙ベースの筆記練習や試験官がパフォーマンスを観察する対面評価など、非デジタル形式で実施される評価方法を用いていた(72%)。
既存文献との比較
医学生教育のためのERに焦点を当てたRCTでは、アウトカムや評価の選択に関して標準化がなされていない。この結果は、登録前後の医療専門家のためのデジタル教育の有効性に焦点を当てた発表されたレビューと一致している
我々のレビューでは、医学教育におけるERに関する試験で使用されるアウトカムと測定手段が多様であることが示された。限られたアウトカムのセット、介入直後のデータの報告、妥当性のエビデンスを欠く測定手段の使用は、異なるデジタル医療専門職の教育方法に関するRCTで一般的である。しかし、適切なアウトカムを選択し、そのアウトカムを評価するための確実な測定手段を選択することは、試験デザインにおいて不可欠である。また、選択されたアウトカムは、政策や実践に影響を与えることができる主要な利害関係者に関連するものであることが重要である。これは、合意された標準的なアウトカム集と測定尺度を開発し、使用することで達成できる
今後の推奨事項
今後の研究では、より広範なアウトカムを含み、ベースラインからの変化スコアを報告し、学習保持を評価することを目指すべきである。また、妥当性が証明された測定機器を使用することを目指すべきである。
結論
医学部教育におけるVRとARの使用に関する研究は、主に知識とスキルという限られたアウトカムを報告することが多く、通常は介入直後の評価データである。スキル以外のアウトカムについて妥当性の根拠がある測定手段の使用は限られており,デジタル形式の評価の使用も同様である。今後の研究では、より広範なアウトカム、ベースラインからの変化スコア、定着率のデータを報告し、妥当性のエビデンスがある測定機器を使用する必要がある。