医学教育つれづれ

医学教育に関する論文のPOINTを書き出した備忘録的なブログです。

自立した臨床家までの6つの道

Six Routes to Unsupervised Clinical Practice

Marjo Wijnen-Meijer, PhD, professor of medical education, Technical University of Munich (TUM), School of Medicine, TUM Medical Education Center; Mirte van den Broek, MD, junior medical teacher, Center for Research and Development of Education, University Medical Center Utrecht; Olle ten Cate, PhD, professor of medical education and senior scientist, Center for Research and Development of Education, University Medical Center Utrecht

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中等学校:初等学校に続き、職業や高等教育のための準備をする教育
別の大学または大学での教育:3年または4年の教育を受け、最終的にバカロレアの学位を取得した場合
学部医学教育:4~7年の教育を受け、MBBS、MBChB、またはMDの学位を取得

卒後研修:0.5~2年、多くの場合は免許取得につながる。
義務勤務:1年以上の実務経験を積み、農村部や医療サービスが行き届いていない地域では、授業料の免除と引き換えに、大学院の医学教育を受けた後に勤務することもある。
卒後の医学教育またはレジデント:プライマリ・ケア医を含む専門医登録または免許取得のための研修を2~6年間行う。
フェローシップ:医学の2次専門分野での研修期間
監督なしの診療:医師が監督なしで業務を行うことを許可されている期間

 

ルート1 中等学校→医学部教育⇨専門分野研修→フェローシップ・監督なしの診療

例:中国・ロシア・ブラジルなど

ルート2 中等学校→医学部教育⇨卒後研修⇨専門分野研修→フェローシップ・監督なしの診療

日本・イギリスなど

ルート3 中等学校→医学部教育⇨義務勤務⇨専門分野研修→フェローシップ・監督なしの診療

イラン・イラクなど

ルート4 中等学校→医学部教育⇨卒後研修⇨義務勤務⇨専門分野研修→フェローシップ・監督なしの診療

エジプトなど

ルート5 中等学校→別の大学または大学での教育→医学部教育→フェローシップ・監督なしの診療

アメリカ・カナダなど

ルート6 中等学校→別の大学または大学での教育→医学部教育⇨卒後研修⇨専門分野研修→フェローシップ・監督なしの診療

オーストラリア・ニュージーランドなど

 

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