Relationships between objective structured clinical examination, computer-based testing, and clinical clerkship performance in Japanese medical students
Nobuyasu Komasawa , Fumio Terasaki, Takashi Nakano, Ryo Kawata
Published: March 26, 2020
https://doi.org/10.1371/journal.pone.0230792
背景
臨床実習(CC:clinical clerkships)に先立って実施されるOSCEやCBTなどの総合的な評価が、CCでの医学生のパフォーマンスをどのように反映しているかは不明である。 本研究では、OSCEおよびCBTのスコアとCCの成績との相関関係をレトロスペクティブに分析した。
方法
2017年にOSCEとCBTを受験した医学生4年生94名と、2018年に5年生だったCCに参加した医学生94名を対象に、OSCEとCBTのスコアとCCパフォーマンスの相関関係を分析した。
*医学生は5年目に臨床実習に参加します。32週間にわたって病院のすべての臨床部門のCCに参加することが含まれ、各CCの期間は約1〜2週間です。CCの間、各部門の指導医は、mini CEXおよびDOPSに基づく評価シートを使用して、学生の臨床スキルを評価します。達成度は、16項目の5点評価シート(80%)、各部門の主催者による主観評価(10%)、およびレポート(10%)で構成されます。
結果は以下の通りです。
OSCEとCBTの合計得点はCCの成績と有意な相関があった(それぞれP<0.001)。 より具体的には、OSCEの医療面接と胸部検査はCCのパフォーマンスと有意な相関があった(それぞれP = 0.001)が、残りの5つの項目は相関がなかった。
結論
その結果、日本の医学教育においては、OSCEとCBTがCCの成績を予測する上で重要な役割を果たしていることが示唆された。 OSCEの構成要素のうち、問診と胸部検査がCCのパフォーマンスを予測する上で重要であることが示唆された。