医学教育つれづれ

医学教育に関する論文のPOINTを書き出した備忘録的なブログです。

研修医のコミュニケーションスキルの向上を支援する新しい医師と患者のコミュニケーション学習ソフトウェア

New doctor-patient communication learning software to help interns succeed in communication skills

Chao Sun, Junkai Zou, Lanbo Zhao, Qing Wang, Shaozhi Zhang, Qurat Ulain, Qing Song & Qiling Li
BMC Medical Education volume 20, Article number: 8 (2020)

bmcmededuc.biomedcentral.com

 

背景

今日、医師と患者のコミュニケーションの研究は、中国だけでなく世界中でますます重要になっています。

 

方法

この研究では、研修医を訓練してコミュニケーション能力を向上させるための学習ソフトウェアのタイプを設計し、自己制御試験で医師と患者のコミュニケーションを改善するための妥当性を評価します。

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シナリオの質問と関連する質問の例。 1aでAを選択した場合、それに応じて更新された質問は1bで回答しています

新しい学習ソフトウェアを使用して、183名の研修医に自己制御テストを実施し、コミュニケーションスキルの習得の質を評価しました。

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医師と患者のコミュニケーション学習に関する質問は100問ありました。毎回、25の質問がシステムでランダムに準備され、学生向けの標準的な回答が設定

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準備段階、情報収集、与えられた情報、患者の理解、および質問の終了の学習効果は、3か月のトレーニングの後、Set Elicit Give Understand End(SEGUE)フレームワークで評価されました。

 

結果

より多くの研修医(37.16%対10.98%、P <0.001)は、病気の原因となる心理社会的または感情的な要因を正確に特定できました。研修医数の増加(42.62%対10.40%、P <0.001)は、ライフスタイルの問題や予防戦略を患者と率直に話し合うことができました。この研究はまた、訓練を終えた研修医は、患者が自分の病気に対する感情や懸念を説明する時間を増やすことができる傾向があることも明らかにしました。さらに、訓練を受けた研修医の多くが患者をケアし、敬意を払うことができ、共感的なコミュニケーション行動を示しました(53.01%対26.59%、P <0.001)。

 

結論
医師と患者のコミュニケーションソフトウェアは、研修医がコミュニケーションスキルについて詳しく学ぶのを助けるかもしれません。