医学教育つれづれ

医学教育に関する論文のPOINTを書き出した備忘録的なブログです。

文化的コンピテンシーの3つのゾーン:表面的、薄明かり、真夜中のゾーン

Three zones of cultural competency: surface competency, bias twilight, and the confronting midnight zone
Tanisha Jowsey
BMC Medical Educationvolume 19, Article number: 306 (2019) |

 

https://bmcmededuc.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12909-019-1746-0

 

背景
医療に関する当局は、専門家の文化的能力を開発および評価する権限を与えられています。文化的能力のトレーニングと評価へのアプローチには、かなりの多様性が残っています。既存の文化的能力トレーニングが患者の健康結果の改善と健康格差の減少につながるかどうかについてはほとんど証拠が存在しません。

討論
この論文では、海洋に類似した3つのゾーンで構成される文化的コンピテンシーをフレーム化します。表面的なコンピテンシーゾーン、バイアスのあるミステリーゾーン、および直面する真夜中のゾーンです。

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表面的なコンピテンシーゾーンは、文化に固有の知識の展開に焦点を当てています:人々が見る、言う、すること。

バイアスミステリーゾーンは、人々が固有の/無意識のバイアスに批判的に反映する場所であり、そのようなバイアスが自分の考えや実践にどのように情報を伝えるかです。

直面する真夜中のゾーンは、人々が重要な意識と自己認識に従事する場所です。ここで、彼らは社会の中で彼らの力と地位(彼ら自身の特権と中央集権化)を調べるために彼らのバイアスを越えて見ます。この注意は、社会正義へのコミットメントおよび健康格差を減らすために彼らの手段内で働くことに結びついています。

結論
表面的な文化的コンピテンシーは、偏った薄明かりや真夜中のゾーンに立ち向かうよりも、見たり、教えたり、到達したりするのがやや簡単です。しかし、これらのより深いゾーンでは、医療における体系的な文化的変化を見るには、文化的能力のトレーニングに注意する必要があります。各ゾーン内の文化的能力トレーニングが患者の転帰を改善し、健康格差の減少を知らせる程度を評価する研究が求められています。