Twelve tips for distributed health professions training,
Medical Teacher, DOI: 10.1080/0142159X.2018.1542121
https://www.tandfonline.com/doi/citedby/10.1080/0142159X.2018.1542121?scroll=top&needAccess=true
大学ではない地方での実習・研修が増えている、このような実習研修を行なっている施設への影響、成功させる要因に関して調査し、そのようなトレーニングを成功させるヒントを提示する
1、正しい研修場所を選定する。
多様かつ十分な患者、地域的背景、医療機関の位置付け、専門医の存在、学習資源・学習者支援の状況を考慮する
2、お互いにとって有益であることを目指す
全ての関係者にとってwinwinな関係を。地域医療期間だけでなく、地域社会なども含み、十分なコミュニケーションを行い、単にお任せではいけない。
3、共通の目標に向かう
派遣元の大学が考えている、地域の医療機関で学んでもらいたい目標を共有することが大事。また地域のニーズを汲み取った目標であることも重要で、地域を巻き込んでいくことも大事
4、目標をはっきり示す。
学習ガイドやハンドブックなどで知らせる。
5、明確なコミュニケーション経路を確立する
非公式・対面も含めて、同じような方法で情報共有できるように。緊急事態などが起きた時の対処も明確に。
6、役割と責任を明確にする
研修する地域医療機関での役割、例えばリーダーシップ、関わり、管理、物流、評価などを明確にする
7、地域での指導医への支援
指導医になることで励みにもなるが、大学との連携・支援は重要。
8、適切に学生を選び、研修を継続するように配慮する
学生の志向などに基づいて、研修先を選ぶことが重要で、結果として将来的にそれぞれの医療機関での勤務を希望することにもつながる
9、地域でのトレーニング内容を一緒に考える
研修を続けていく中で、地域のニーズ、サービスなどが変化することがあり、それらを汲み取っていくことで新しい学習につながることがある。
10、地域医療機関によって、学習者の役割を変えていく
大学とは違ったアプローチ、学習者に責任をもって医療にあたってもらう、指導医との関係強化、ポートフォリオの作成などは役立つ
11、これらの実習・研修を強力にサポートする支援者を見つけ、支援する
このような支援者を識別し、支援することでロールモデルと示すことができる。
12、批判的な意見を採用する
継続的に批判的な意見を受け入れ、継続的な見直し、修正が必要