医学教育つれづれ

医学教育に関する論文のPOINTを書き出した備忘録的なブログです。

人を中心とした大学院生の研究監督者になるために、12のヒント集

Twelve tips for supervisors to move towards person-centered research supervision in health care sciences

Tanya Heyns, Philippa Bresser, Tania Buys, Isabel Coetzee, Elzette Korkie, Zelda White & Brendan Mc Cormack

Medical Teacher,DOI: 10.1080/0142159X.2018.1533241

 

前提条件

 1.コミュニケーションのためのプラットフォームの作成

 2.監督者としての医学教育者の知識とスキルを継続的に有効化・強化。

(専門的知識、研究方法論、監督の実践という3つの中核的要素)

 3.学生と監督者とのマッチングが重要。

研究環境

 4.監督者のための安全で支援的な環境

 5.育成環境をつくる

 6.心強い研究を監督する文化をつくる

 7.学生と監督者の関係を組み立てるための価値観と信念の共有と理解

人を中心としたプロセス

 8.監督者に合理化された管理サポートが利用可能であることを確認する

 9.学生と監督者との関わりを優先する

 10.タスク指向を超えた役割と責任を定義する

 11.継続的な監視と評価が重要

成果

 12.相互に有益な成果を祝う

 

結論

監督は複雑で動的なプロセスであるため、監督の卓越性の明確な定義を確立する必要があります。学生と監督の関係は簡単ではありませんが、大学院の学位を取得する学生の成功に不可欠です。

下記のヒントを行うと上司と生徒の両方が繁栄することが可能になる。

人を中心とした監督に移行するには、理想的には個人、部署、教職員、そして機関レベルで変更を体系的に実施するべきです。

個人を中心とした大学院生の研究監督に向かって進むことは理想的な夢かもしれませんが、監督の実践を改善するために絶えず努力するべきです。

監督の実践を発展させ適応させることは、医学研究にとって一生の目標です。監督者として、私たちは批判的考察を通して研究監督の実践を継続的に評価し、大学院生の監督の持続可能な変化をもたらすための効果的な手段を特定するべきです。

監督者は、革新的で漸進的な監督方法で監督を容易にするという課題を受け入れるべきです。

日常的で儀式的な監督慣行を避け、大学院生を監督慣行の中心に置くような人中心主義を受け入れるべきです。