Twelve tips for clinicians dealing with uncertainty when assessing learners
I. Scott, A. Gingerich & K. W. Eva (2018) Medical Teacher, DOI: 10.1080/0142159X.2018.1494381
https://www.tandfonline.com/doi/citedby/10.1080/0142159X.2018.1494381?scroll=top&needAccess=true
学習者への評価の恐れを改善する臨床経験の応用の話。
1、学習者中心のアプローチ
「患者中心のアプローチ」ではコンテキストに注目している。
・学習者は、学習に対しての積極的な責任
・積極的な学習経験を管理
・自主的な知識の構築
・教育者が学習者中心の学習を支援するためのファシリテーターの役割
2、明確なコミュニケーションを介した共有意思決定
3、感情的な課題の考慮
ネガティブな感情はときに判断を曇らせる
4、気になる判断を除外するために行動する
臨床では、鑑別診断を絞るために検査を行う。不必要な検査は患者に害を与えるように、その検査に関しては考慮が必要
5、慢性疾患をモニタリングするように学習成果を管理する。
糖尿病患者(経口血糖低下薬を内服している)に毎回血糖をチェックすることでのマネジメントは効果が乏しいように頻繁なチェックはときに不要である。
6、他の検査結果、または相反する結果に対しての調整
診断にあたっては複数の検査結果を合理的に説明・考慮していくように、学習者への試験は複数あり、それらを統合していく
7、同僚からの意見を求める。
診断にあたって、カンファレンスやチーム医療での意見を共有すると精度を向上できるように、学習者への評価にも同様なことがいえる
8、診断・判断を変更することを受け入れる。
ときに時間的な推移などで診断が当初の暫定診断から異なることがあり、必要に応じて変更します。学習者の評価も時間と状況が変化したときに変更していく必要がある
9、時間経過を活用
経過をみることは、診断の早期閉鎖を防ぐことはできる。最終的な決定時期を急ぐことないように。
10、正確かつ最新の記録
臨床診断にあたってはカルテの記載は重要。記録としての媒体の他に、自らの考えをまとめています。教育の記録も評価にあたっては重要な証拠に。
11、フレームワークは評価の手助けになる。
ガイドラインやアルゴリズムを臨床で使用することがあるが、教育ではマイルストーンや評価リストの活用が有用。
12、関心を持ち続けていく
難しい患者でも積極的に関心を持ちつづけていくことで改善することがあるように、サポートするために関心を持つ。