医学教育つれづれ

医学教育に関する論文のPOINTを書き出した備忘録的なブログです。

研修医1年目は何を学んでいるのか?ニュージランドからの報告

 Learning, assessment and professional identity development in public health training.

Annette Wood. 

Medical Teacher 38:6, pages 594-598.

https://www.tandfonline.com/doi/full/10.3109/0142159X.2012.717184?scroll=top&needAccess=true

背景:1年目の医師(研修医)は研修の最初の年に多くのことを学ぶことを報告しているが、何をよく学んでいるか正確に明らかにはなっていない。

目的:職場で自分の非公式としばしば暗黙の学習を明らかにし、1年目の振り返りや認識を文書化します。

方法:ニュージーランドの3つの研修病院の研修医がグループインタビューに参加しました。

結果:

(1)具体的な作業(例:臨床手技など)

(2)プロジェクト管理(例:医療記録のまとめ、スタッフ・患者のやりとりなど)

(3)アイデンティティの形成

私たちは、最初の年で学ぶことは3つの大きなテーマであることがわかりました。アイデンティティの形成は、最も困難である

結論:すべてのテーマは、カリキュラム開発と臨床指導に影響を持っています。特にアイデンティティの形成は最も複雑です。自己の変容など時間をかける必要がある。

私たちは、アイデンティティ形成の期間として研修期間を再構成することを主張し、「医者になること」の自己決定、アクティブなプロセスが文化や社会の理論から広い視点を提供し、この重要な移行を理解する必要がある。